幕末〓冷血の鬼
そして翌日私は、金平糖を持って沖田さんの見舞いに向かった。


「沖田さん、いますか?」


「この声は恋花さんですね?どうぞ。」


襖の奥から弱々しい声が聞こえゆっくり襖を開けると布団から半分体を起こしている沖田さんがいた。


江戸に着いて別れた時より沖田さんは痩せもう立てない状態になっていた。


「お久しぶりです。」


私は、沖田さんの隣に座りそう言うと沖田さんは優しく微笑み返してくれた。


労咳で痩せてしまっても沖田さんの微笑みには安心感がある。


私も沖田さんに微笑み返すと沖田さんが口を開いた。
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