幕末〓冷血の鬼
「恋花さん、近藤さんはお元気ですか?」

「はい。戦だ!!と張り切っていますよ。」

「フフフ、近藤さんらしいですね。でも元気で良かった。」


沖田さんは心から安心したのか、フニャと笑った。


「近藤さんが大好きなのですね。」


「はい、大好きです!」


沖田さんの素直な気持ちが伝わってきて、なんだかこっちが恥ずかしくなった。


「それより、今回の戦は大きなものになるそうですね?恋花さん、あなたは避難した方がよろしいと思います。」


「いいえ、私も今回の戦に付いて行きます。」


私がそう言うと沖田さんは目の色を変えた。
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