幕末〓冷血の鬼
「わかりました。生きて帰ってきて沖田さんにこの御守りを返します。」


「ありがとうございます。忙しいなか私のところに来てくれて嬉しかったです。でももう外も暗くなってきています。もうそろそろ帰った方が良いでしょう。」


本当は離れたくない。


恋花さんを行かせたくない。


でもこれ以上一緒にいたら本当に止めてしまう。


私の言葉に恋花さんはゆっくりと立ち上がった。


「そうですね。」


「恋花さん、お気をつけて…」


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