幕末〓冷血の鬼
「ああ。もちろんだとも。」


近藤さんはそう言うと総司の頭から手を離し俺達の方を向いた。


「では、我々は甲州に向かう!!」


近藤さんがそう言うと隊士達は「オオー!!」と声を出し、奉行所を出て行った。


「土方さん。」


「何だ?総司。」


総司に呼び止められ振り替えると総司は口を開いた。


「近藤さんをお願い致します。」


「ああ、わかっている。」


「それから、恋花さんもよろしくお願いします。もし恋花さんが死んでしまったら、私はあなたを殺してしまうかもしれません。」


あまり冗談に聞こえずにジッと総司の顔を見ると総司はクスッと笑った。
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