幕末〓冷血の鬼
「どうかしましたか?」


「お前、恋花の事……」


「好きですよ。」


総司の真っ直ぐな言葉を聞いて俺の胸がドクッと鳴った。


「……本気か?」


俺がそう聞くと総司はコクッと頷いた。


「はい。本気です。前に一度恋花さんに想いを伝えた事があったんですよ。」


「恋花にか?」


「はい、でもその時は恋花さんは仲間としての『好き』と思っていたみたいで私の想いは気づいてくれませんでしたけどね…」


「そうか…。」


総司の言葉にホッとすると総司はクスッと笑った。
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