幕末〓冷血の鬼
その姿が猫と似ていてフッと笑い、再び頭を撫でてやると恋花は、ニコッと笑った。


「なんだ?恋花、笑いやがって。」


声をかけるが寝ている恋花が返事をする事はない。


(こうやって見ると、まだ幼いよな…)


普段人にあまり甘えない恋花の今の姿は、小さな子供のように見える。


1人でクスッと笑っていると恋花が体をコロコロと転がし俺の腕を掴んで抱きしめてきた。


「おい…恋花。」


恋花はニコッと笑ったまま起きようとしない。


俺は恋花を起こさないように自分も横になると恋花は再び転がってきて、今度は俺の腰を掴んだ。
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