幕末〓冷血の鬼

甲州へ・2日目

「………んっ?」


日の光が顔に当たりゆっくりと瞼を上げると目の前には土方さんの顔があった。


(あれ?何で………?)


ボーっとしている頭を無理やりはたらかせ、私は昨日の事を思い出した。


(昨日皆さんは、遊郭に行って私と土方さんは別の宿に泊まって……そうだお酒を飲む事になって私も少し頂いて………それから……。)


「……………ウワァァァ!!!!!」


「…何だ?起きたのか?」


私の声が五月蝿かったのか土方さんはムクリと起き上がった。


「すすすすいません!!」


慌てて土方さんから離れ土下座をすると土方さんは私に近づいてきた。
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