幕末〓冷血の鬼
だが近づくにつれ、誰なのかわかるようになった。
「おつねさん。」
「まだ夜は寒い季節よ。眠れないの?」
「はい。目が覚めちゃって…。」
「そう…。不安もあるわよね。戦に行くのですもの。」
おつねさんは、そう言って私の頭を撫でた。
男の人とは違い、柔らかく温かい手。
「恋花さん、あなた歳三さんの事好きなんでしょ?」
「えっ?」
「おつねさん。」
「まだ夜は寒い季節よ。眠れないの?」
「はい。目が覚めちゃって…。」
「そう…。不安もあるわよね。戦に行くのですもの。」
おつねさんは、そう言って私の頭を撫でた。
男の人とは違い、柔らかく温かい手。
「恋花さん、あなた歳三さんの事好きなんでしょ?」
「えっ?」