幕末〓冷血の鬼
しばらく歩くと土方さんと近藤さんは、足を止めた。


「ここだな。」


近藤さんは、そう言うと家の扉を叩いた。


「佐藤さん、いるか?近藤です。」


近藤さんがそう言うと扉がゆっくりと開いた。


「おや、勇くんと歳三くんじゃないか。久しぶりだな。」


男の人は扉を開けるとニコッと笑った。


「佐藤さん、元気そうで。」


「ああ。ん?その娘は?」


佐藤さんは、私を見ると首を傾げた。


「恋花くんだ。今は、歳の小姓をしている。」


「歳三くんの小姓か。取りあえず話は家の中でしよう。」


佐藤さんにそう言われ私達は、佐藤さんの家に入った。
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