幕末〓冷血の鬼
「それでいいの。歳三は、自分の事で何かされると嫌がる子だから、ただ見守ってあげるだけで良いの。」


「それだけで良いんですか?」


「ええ。」


おのぶさんは、私の言葉に微笑んで頷くとゆっくりと立ち上がった。


「お酒のビンが足りなくなったみたいだから、持ってくるわね。」


「私も手伝います。」


「ありがとう。でも、あなたは、座って休んでいて。」


おのぶさんは、そう言うと行ってしまった。


土方さん達を見ると近藤さんは、顔を真っ赤にして土方さんは、あまりお酒を飲まずに佐藤さんの酌をしている。
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