幕末〓冷血の鬼
「どうした?恋花。」


私の視線に気づいて、土方さんは私の方を見てきた。


「いえ!何でもありません。」


慌てて私がそう言うと土方さんはフッと笑った。


「お酒持ってきましたよ。」


後ろから声がして振り返ると、おのぶさんはお酒のビンを沢山抱えて戻ってきた。


「姉さん、悪いがもう俺達はもう行く。」


「泊まらないのか?」


佐藤さんの言葉に土方さんは頷いた。
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