幕末〓冷血の鬼
それから、しばらく経つと原田さんは隊士達を連れて戻ってきた。


「局長、副長、お話が。」


斎藤さんはそう言うと2人にしか聞こえない、小さな声で何かを話した。


「それは本当か!?」


近藤さんは、驚いた顔をして斎藤さんを見た。


土方さんも、眉間にシワを寄せ厳しい顔をしている。


「近藤さん、早く行こう。」


「ああ、そうだな。」


「てめえらも、直ぐに出発するぞ!!」


土方さんの言葉で隊士達は、慌ただしげに出発の準備をした。


それから私達は、急いで日野を出た。
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