幕末〓冷血の鬼
それから俺達は急いで甲府を目指したが、日が暮れてしまい甲府の近くの山村で泊まる事にした。


宿に着くと、隊士達を部屋で休ませ幹部隊を広い部屋に集めた。


「歳、どうする?敵がもう甲府に着いているのに、俺達はここにいる。」


「近藤さん、落ち着いてくれ。とりあえず策を練らねえと。」


「大変です!!」


その声と同時に、襖が勢い良く開けられ島田が転がり来るように入ってきた。


「どうした?島田。」


「甲府で官軍が城に入ったようです!!」


「何だって!?」


俺達が、驚くと島田が顔を曇らせた。
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