幕末〓冷血の鬼
それから俺は、すぐに部屋を出て恋花のいる部屋に向かった。


「恋花。入るぞ。」


恋花の返事を待たずに部屋に入ると、恋花は目を丸くしてこっちを見てきた。


「どうさたんですか?そんなに慌てて。」


「隊士が半分以上逃げた。」


「えっ?」


「官軍が城に入ったらしくてな、それを聞いた途端に逃げやがった。」


「どうするんですか?」


「今から神奈川に行って援軍を呼んで来る。


俺がそう言うと恋花は、驚いた顔をした。
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