幕末〓冷血の鬼
「いや、きっと平助と山南さんが見守ってくれてるんだ。この戦、勝たんとな。」


「そうですね。じゃあ、朝ご飯のお手伝いしてきます。皆さんに生がでるご飯を作らないと!」


「ありがとう。恋花君。」


私は、近藤さんに頭を下げると部屋から出た。


(戦が始まる……少しでも役に立たないと。あれ?)


廊下を歩いていると、日が昇り始めている空を目を細めて眺めている、永倉さんがいた。


「永倉さん、おはようございます。」


「おっ恋花じゃねえか。おはよう。」
< 621 / 627 >

この作品をシェア

pagetop