幕末〓冷血の鬼
「私は戦に行きます。皆さんの役に立ちたいんです。」
「それでもお前は、戦場に行ってほしくねえんだよ。俺は。」
永倉さんは、そう言って抱きしめる力を強くした。
「お前は大切な妹みたいなもんだ。弟分の平助が死んだ時、身を引き裂かれるような思いをした。もうあんな思いはしたくねえ。」
「永倉さん………。」
「それにお前は優しい奴だ。池田屋の時もあんだけ傷ついた。今回は池田屋よりも悲惨になるから、恋花…お前はもっと傷つくぞ。」
確かに私は、池田屋に行った時傷ついた。
けどあの時は、心が弱かったからだ。
でも今は違う。
「それでもお前は、戦場に行ってほしくねえんだよ。俺は。」
永倉さんは、そう言って抱きしめる力を強くした。
「お前は大切な妹みたいなもんだ。弟分の平助が死んだ時、身を引き裂かれるような思いをした。もうあんな思いはしたくねえ。」
「永倉さん………。」
「それにお前は優しい奴だ。池田屋の時もあんだけ傷ついた。今回は池田屋よりも悲惨になるから、恋花…お前はもっと傷つくぞ。」
確かに私は、池田屋に行った時傷ついた。
けどあの時は、心が弱かったからだ。
でも今は違う。