幕末〓冷血の鬼
「私も皆さんと一緒に戦わければいけないんです。私だって永倉さん達に死んでほしくはありませんから。」


私がそう言うと、永倉さんは私の頭に手を乗せた。


「なら約束してくれ。お前は、看病する小屋からは絶対に出るな。あそこなら、まだ安全な方だ。」


「ですが、私は土方さんに近藤さんを頼まれました!」


「近藤さんは、俺達が守る。だから…………」


「………わかりました。」


何時もは、あまり顔に苦しみを出さない永倉さんが顔を歪めて言ってきて、私は頷くことしか出来なかった。
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