幕末〓冷血の鬼
土方さんの小姓になってから、鬼ではなく本当は優しく不器用な人だと言うことを知ってしまった。


「出会わなければ良かった…。私は死ぬ事が怖いと思ってしまった。死んだら土方さんのあの笑顔が見られなくなる。壬生狼組の皆とも会えなくなる。」


私はそこまで言うと、目から止めどなく涙が溢れてきた。


「俺は、今までやってきた事を後悔してねえ。お前の未来を俺がぶち壊しちまった。それでも俺は、武士になりてえんだ。」

「武士?」
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