幕末〓冷血の鬼
「お前は、門の前で倒れてた時大切そうに持っていたって総司が言っていたからな。」


土方さんはそう言って刀を私に渡してくれた。


「ありがとうございます。」


「理由は何であれ女が刀を持ち歩く訳にはいかねえ。だからこの部屋に置いとけ。」


私は土方さんの言葉に頷いた。

すると土方さんは、私を優しく抱きしめた。


土方さんからは、煙管の匂いと男の人の匂いがして心が落ち着く。


私は次第に眠りに落ちていった。
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