幕末〓冷血の鬼
「それぁ新八。恋じゃねえか?」


左之さんの言葉に皆が驚いた。

なんせ、あの土方さんだ。


女は遊びでしかつき合わず、飽きたらすぐに捨てる。


それが土方さんだった。


「左之さん冗談止めてよ。あの土方さんだよ?」


「だが平助、土方さんは恋花を気にしてるのは知っているだろ?」


確かに俺は、土方さんが恋花ちゃんを気にしているのを知っていた。


でも、もし本当に土方さんが恋花ちゃんを好きになってしまったら俺は勝てない。
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