幕末〓冷血の鬼
てっきり猫を追い出すと思った私は目を丸くした。


「何だ?」


「てっきり猫を追い出すと思って…。」


私がそう言うと土方さんは、ハァと溜め息をついた。


「お前、俺をどういう奴だと思ってるんだ?まあ俺はお前の父の憎き敵だけどよ。俺は、無駄に人を傷つけねえぞ。」


「そうでしたね。あっ!」


猫が私の腕から落ちるとミャ~と鳴いて走って行ってしまった。


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