幕末〓冷血の鬼
子猫の小さくなっていく背中を見ている恋花を見て、此奴もどっかに行ってしまうかと不安になった。


「何処にも行くなよ。」


「何処にも行きませんよ。私が何処に行くと言うんですか?」

確かにそうだ。


恋花は、此奴以外居場所が無い。


それでも、知らぬ間に消えそうで不安になる。
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