四行だけのラブレター
私、米倉彩愛(ヨネクラアヤメ)が好きになったのは、平永司(タイラエイジ)。

好きになった理由は、私の一目惚れ。

高校に来た時、桜並木で立ち尽くしてた平に、何故か惹かれた。

話したことは…

一度だけ。

『米倉…。これ、米倉の?』

平は、名前の書いてないシャーペンを、私に差し出した。

『あ、うん。名前書いてないのに…。ありがとう』

私は不思議だった。
どうして分かったのか。

『お前、いつもそれ使ってたからさ』

私は、その言葉で分かったの。

本当に、本当に

私は、平が好きなんだってこと。


大好きなんだってこと。

好きな人に、見てもらえた。
好きな人に、分かってもらえた。

それは、とってもとっても嬉しかった。

本当に、私は平が好きだ。
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