四行だけのラブレター
…思わせぶり。

「もう!大丈夫だよ、降ろして!」

私が暴れると、平は優しく降ろしてくれた。

「ったく、お前が…お前が心配かけさせるから…」

「ありがと」

私は、にっこり笑った。

また、平のいいトコ見つけれた。
…どんどん、好きになってくよ。

「…え。あの…おう。気ぃ…つけろ」

そう言って、背を向けて去った平は、もしかしたら照れてるのかな…?

もしかしたら、好きでいてくれてるのかな…?

「平…」

私の声は、静かな廊下に、優しく響いた。

…好きだよ。

誰よりも、誰よりも。

思いよ、届け!

私の大好きな平に。
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