【番外編】ご主人様は†ヴァンパイア†
魔界の新王
黒褐色の石で覆われた地下室。
明かりは小さな燭台に置かれた蝋燭(ろうそく)だけ。
蝋燭の火に照らされて髑髏(どくろ)の紋章が壁に大きく浮き上がっていた。
地下室の真ん中には大きな水槽が置かれている。
宝石のようにキラキラと光る水面には、1メートル程の大きな鏡が空中に浮かんでいた。
鏡の縁には、左右対称に二匹の龍の置物が巻かれている。鏡の天辺では二匹の龍が互いを威嚇するように口を大きく開き、その真ん中には半透明の水晶が二匹の龍を隔てるように存在していた。
足元まで届く長いマントを羽織り、空中に浮かぶ鏡を見つめている男がいた。
額にさりげなくかかった綺麗な金色の髪。
眉目秀麗なその男は、鋭い眼差しで鏡に映る様子を眺めていた。
明かりは小さな燭台に置かれた蝋燭(ろうそく)だけ。
蝋燭の火に照らされて髑髏(どくろ)の紋章が壁に大きく浮き上がっていた。
地下室の真ん中には大きな水槽が置かれている。
宝石のようにキラキラと光る水面には、1メートル程の大きな鏡が空中に浮かんでいた。
鏡の縁には、左右対称に二匹の龍の置物が巻かれている。鏡の天辺では二匹の龍が互いを威嚇するように口を大きく開き、その真ん中には半透明の水晶が二匹の龍を隔てるように存在していた。
足元まで届く長いマントを羽織り、空中に浮かぶ鏡を見つめている男がいた。
額にさりげなくかかった綺麗な金色の髪。
眉目秀麗なその男は、鋭い眼差しで鏡に映る様子を眺めていた。