あめ玉
「へぇ……
ついていってたの気付いてたんだ
おめでとう。
でもホントに健への想いは変わらない?
人の想いはすぐに変わるもんだよ。」
そう言った瞬間
唇になにかが触れた……
ドンッ!!!!
「きったない唇つけんじゃねぇよ!!
あたしは……絶対変わらない!!
たとえ好きな人ができたとしても
その人はあたしの一番になるはずがない!!
あたしの一番は健なの!!!」
「ふぅーん
じゃあ二番で構わない」
「は??
なにがいいたいかいっこもわかんない。
あたしはあんたは好きにならない。
絶対。
しつこいんだよ
初めて会った日から。
あたしはあんたなんて好きじゃない
好きにもならない」
「そ。
あ。これやる」
そういってくれたのは……
「健がくれた指輪……」
「声。出るようになってよかったな。」
あ。たしかに……
あたししゃべってる………
怒りにまかせて話してたけど
話せてる……
「健……やっと逢えたね……」
あたしはそのオモチャの指輪をそっとでもしっかりと胸の前で握り締めた