君のそばに
私は学期末テストの結果が相当悪かった。
だから追試を受けることになり、最近その追試を受けたばかりだ。
ここまでは私にはよくあるハナシ。
でも、
最悪なことに…
私はその追試にも落ちてしまったのだ…。
どんだけ私はバカなんだよ…。
ここまで来たならいっそ、落ちれる所まで落ちてしまおうか…。
それも面白いかもしれないなんて思う。
旅行にも本当は行けるか微妙だった。
うちの鬼母様が追試にも落ちたバカ娘を旅行に行かせてくれるか……?普通…。
でもそこは柚と実春を巻き込んで拝み倒した結果、お小遣半減という条件で許してくれた。
私としてはお小遣半減はかなり痛い…。
でも旅行に行けるのなら何でもイイと承諾してしまって……今さら後悔。
それと、追試にも落ちた私に学校から沢山の課題がプレゼントされた。
こんな膨大な量、夏休み中に本当に出来るの?
課題を積み重ねると、ちょっとした山になる。
なので私はその2つの理由により、朝からブルーなのだ。
そんなブルーな私をよそに、外車は黙々と走りつづけ、目的地である嘉賀家の別荘に到着したのだった。