君のそばに
2.生徒会役員
翌日−…


私の朝の第一声はくしゃみから始まった。



「ぶえっくしょん!!」



お世辞にも可愛いとは言えないそれは
部屋全体に飛び散った。

昨日あんな所で寝たせいか、私の鼻からは鼻水があとを絶たない。


私はその度にティッシュをわしづかみ、力の限り鼻をかんだ。



いつの間にかごみ箱の底はティッシュで埋め尽くされていた。




ついでに言うと、寒気もして頭痛もする。



そう…私は





−完全に風邪をひいてしまったみたいだ…−




おかしいな…バカは風邪ひかないハズなのに



と一人でブツブツ唱えながらリビングへと続く階段を下る。
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