君のそばに
「実春に言われても、説得力ないし、嬉しくない。
逆に嫌みに聞こえる。」


私は悔しくて、実春をこれでもかというくらい睨んでやった。

しかし、その攻撃も実春には効いていないようだ…


「まぁ、そういうなって!解んない所があれば教えてやるからさ!」


と、実春は妹をあやしているかのように
私の頭をもう一度グシャッと撫でつけた。






バコンッ



すると、実春の後頭部が容赦なく叩かれた。
それが余りに強かったのか、実春は前によろめいた。



「沙矢〜!こんな変態、嘉賀実春に頼むよりIQ200の彼に頼んだら〜?」



と、私たちの話に加わって来た彼女は西藤 柚(さいとう ゆず)。中等部からの私の親友だ。


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