君のそばに

嘉賀くんはそう言うと腰を上げ、お尻の土を叩いて落とした。



「次、教室移動だから」



「そっか…じゃあね」



時計を見ると授業終了まで5分を切っていた。

私は嘉賀くんの後ろ姿を見送った。


すると”集合”の声が聞こえ、私は急いで体育着の生徒の列に加わった。

< 56 / 185 >

この作品をシェア

pagetop