君のそばに


私が気付いた時、そこは夕暮れのオレンジに染まりかけた保健室だった。



あれ…?今何時だっけ?



重い体を起き上がらせ、自分の時計で時間を確認した。

最初は寝起きで頭がボーッとしていたから見間違えたのかと思った。


けど違った。



−17時33分−



「…うそ…?」



目を擦って再確認するも、時計はカチッカチッと、1秒毎に時を刻んでいた。


あー…寝過ぎたんだ…。



起きて2分後にそのことがわかった。


よく寝たせいか頭は先程と比べても、比べものにならないくらいにスッキリしていた。

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