君のそばに
私は教室に続く廊下をひたすら歩いた。
ここからは校庭とテニスコート、弓道場が見える。



そういえば、部活とっくに始まってるじゃん。



柚がいないか、弓道部の練習に見入っていた私は、自分が所属する部活のことをすっかり忘れていた。



まぁ、今から行っても遅いし、体も本調子じゃないし、
今日は早く帰ろう。


皐月にメールしておけば良いか…。



私は教室に入るなり、携帯を取り出して皐月にメールを打った。



よし…。
じゃ、お腹も空いたことだし早く帰ろう…。



と、鞄を持ち教室を出ようとした時

ドアの所に佇んでいた女生徒と目が合った。


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