君のそばに
「男子はオレと藤吉。女子は沙矢と清水だよ」



「清水さん?
清水さんも体育祭委員だったの?」



「ああ。知らなかったの?


ていうか、沙矢ってさ、本当他人には興味ないよな。




…って、沙矢サン、顔ニヤけてますけど?」




「え…?」




しまった…!
無意識に笑っていたみたいだ…



私は急いで口元を直し何もない風を装ったが、
実春の視線は『ダイジョウブ?』とでも言ってるようだった。





「この前帰る時に教室で清水さんに会ったの!

清水さんすごいイイ人で仲良くなりたいな、って思ってたんだ」



嘉賀くんが入るかどうかは分からないけど、

柚と実春以外で仲良い人は学年ではいなくて、少し心細い部分もあった。



でも唯一、人見知りの私でも仲良くなれるかな、って思えたのが清水さんだった。





でも実春の反応は私が予想してたものではなかった。



「清水は……やめておいた方が良いと思う」



「え…?」


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