君への距離~クリスマスの奇跡~


「まだお昼には早いやん!」


紗香が時計を見ながら言う。



「バカやろう!…いつまでも可愛い娘を男と2人っきりにしといてたまるか!!」




かん吉は奥の2人に聞こえないように小声で紗香をたしなめる。




「バカねぇ~」





紗香は呆れて笑う。





寒さは厳しいけれど、穏やかな日差しが降り注ぐ冬の日、



だだいま10時26分。








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