君への距離~クリスマスの奇跡~

遭遇

『今日、授業終わってから行っていい?』



介護福祉学の授業中、爆睡していた杏の膝の上でケータイが震えた。


送り主は翼!



「杏~顔ニヤけてるよ?」

隣でリサが言った。




「ローソン?」

リサの隣のカナも杏をからかう。


「ローソンて言わないで!」



「で?なんて?」

カナがニヤニヤしながら聞く。



「ん…今日行っていい?って!!」


杏は嬉しそう。


カナ、
「へ~…翼クン、夜勤ばっかで相当飢えてると見た!」


リサ、
「杏~、中塩くんも呼んで四人で晩ごはん…」



杏、
「ぜ~ったいヤダ!!」


リサ、

「も~…」



リサはずっとシオに片想い中なのだ。



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