君への距離~クリスマスの奇跡~
「中塩くん、車あるんだ~」


シオの車の助手席でリサがうれしそうにしゃべっている。


後部座席で杏がやれやれとため息をつく。

シオも気まずそうだ。

「杏、山田スーパーでいいん?」


シオが杏に聞く。



「うん、ありがとね!」


「おう!」




「中塩くん優しいね~♪」


リサが隣で好き好きビームを送る。


「え?いやそんなことないっす…」



「や、優しいよね!?…うん、イイヤツだよ!」


杏が必死で二人を盛り上げようとする。


「え?そう?」

杏に言われてシオがニヤける。


「リサもいい子だよ~!!うん。」




杏はつくり笑いを浮かべて無理矢理テンションをあげる。



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