君への距離~クリスマスの奇跡~
ただいま
「この泥棒猫!!」
昼ドラばりのギラギラしたセリフが深夜のアパートに響き渡る
中塩純宅兼宴会場。
「「…すいませんでした」」
「まあまあ、いいじゃん!無事に戻って来たんだし?」
シオの怒鳴り声で起きた亮介が眠そうにフォローを入れる。
「まったく…
まあ、ええわ!
とりあえず飲め!2人共!!」
「「おやすみなさい!」」
タチの悪い酔っ払いとかしたシオをスルーして翼と杏は酒臭い部屋をあとにする。
どちらからか笑いがこぼれ、ついには2人でゲラゲラ笑い出す。