君への距離~クリスマスの奇跡~
「!!」



シオが勝手にウナギとレバーを杏の買い物かごにいれたので、杏は仰天してシオを見た。


「なに?」


「最近、翼バイトで疲れとるからなぁ…レバーとウナギ効くんやて!」



「…?」




「今日、泊まってくんやろ?これ食えば翼ビンビンや!」



杏はシオのむこう脛を思いきり蹴った。


「杏…てめぇ~」



「シオ…翼くん夜もエースだから、大きなお世話!!」



杏はシオの耳元で嫌味を吐くとさっさと行ってしまった。



「…杏、大人になってもた…」



シオはさみしげに杏の置いたウナギを見つめた。




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