君への距離~クリスマスの奇跡~
「ケツ冷て~!!」


円く輪になってストレッチしているとリョースケが耐えきれずに喚きだした。



「染みる!染みるぅ!!」



「るせぇ!黙れデブ!!」

シオが一喝する。



「なっ…俺はぽちゃマッチョだ!!」



「真剣にやれ!寒いんやからケガするぞ!」

すっかりキャプテンらしくなったマサキが言う。




「翼先輩、今日休みっすか?」


2年の後輩、坊主の大次郎が隣のアツシに尋ねた。

大次郎は翼に異様な憧れを抱いている。


「いや、いつもの遅刻じゃね?」



「そっすか!遅刻…カッコイイ!!」


アツシは失笑だ。




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