君への距離~クリスマスの奇跡~



「…お、…かしお、中塩ぉお!!」



マサキの部屋で爆睡中のシオの後ろでリョースケが呪いをかけている。




「…リサ姫に手を出すなぁぁあ!!」



「っるぁあ!!うっさいんじゃぁぁあ!!!」



シオが耐えきれずに叫ぶ。


「お前の趣味は違うだろーが!!



童顔のチビで、声でかくて、元気すぎるくらい元気な杏みたいな特殊なタイプがタイプだろ!?」





「言いすぎや、アホ!!!」



「も~、俺リサ姫狙いだったのにぃ…」




リョースケはひがんでシオのカバンのチャックを開け閉めする。



「どうつっこめばいいん!?」



「シオのあほ-!!」
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