君への距離~クリスマスの奇跡~




さて、と杏に向きなおって腰をおろしながらかん吉は優しい声で言った。




「翼と、なにがあった?」




杏は少しびっくりした顔。



「つ…翼、くんはっ…関係ないっ…もん!」





しゃくりあげながら泣く杏の背中をさすりながら、かん吉はただただ優しく微笑んでいた。






「そうか…」








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