裸足で君と。

チュッ


羽の様に柔らかなな唇が俺の頬に触れる。


そのまますぐにその場を離れた春は、また居間で一人涙を拭うのだろう。


やめちまえ、こんな男


俺に涙を拭う資格はない。

駆け出そうとする足に爪をたてて抑えこむ。


春、春、春ーーー

ーーー 。



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