【短編】ビターチョコレート。
-杏-
さっきまで、愛しい人が何度も私の名前を呼んでくれていた気がする。
けど、夢かもしれない。
だって、陸が私の目の前に現れる事なんてないはずだもの。
なら、目をずっと閉じていようかな。
だって、私の名前を呼ぶ陸は幻なんでしょ?
なら、目を閉じていよう…
夢の中でなら陸に会えるから。
そう思っていたら涙が溢れてきた。
目を閉じていたままだったのに、涙が次から次へと溢れてくる。
止まらなかった…
止める事なんて出来なかった…
『杏!?』
また、愛しい人の声がした。
恐る恐る目を開けてみると、やっぱりそこには陸がいた。
.
けど、夢かもしれない。
だって、陸が私の目の前に現れる事なんてないはずだもの。
なら、目をずっと閉じていようかな。
だって、私の名前を呼ぶ陸は幻なんでしょ?
なら、目を閉じていよう…
夢の中でなら陸に会えるから。
そう思っていたら涙が溢れてきた。
目を閉じていたままだったのに、涙が次から次へと溢れてくる。
止まらなかった…
止める事なんて出来なかった…
『杏!?』
また、愛しい人の声がした。
恐る恐る目を開けてみると、やっぱりそこには陸がいた。
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