「ホント?!俺、そこに住んでる」
「嘘・・・」
「中学生だよね?」
「はい・・」
「もしかして南中?」
「え・・あ、うん」

「俺6月くらいにその学校研修で行くんだ」


「えーーーーーーーっ」


一瞬時が止まったかのよう。

驚きすぎてあたしもホントに吃驚。
え、どうしよう。
何をどうしよう。
どうしようもないんだけどなんかしなくちゃ。


(え、え・・・)


そんなあたしを見てかは知らないけど
彼が思いもよらないことを言った。



「ケータイ持ってる?メールしない?」
「パソコンならあります」
「じゃあ俺のメアド教えるよ」

彼はその場で急いでペンを動かして、
その紙をくれた。



「メールしてね」

「・・・・・はい」



と、そこへママがやってくる。

「愛理・・だぁれ?」
「ママ」

って、誰だろ。
名前知らないよ、あたし。


「こんにちは」
「・・こんにちは」
「結城 直(ユウキ ナオ)です」

(名前かっこいいんだけど・・)



直くんがママに事情を説明した。
話を聞いてると21歳らしい。
するとママはめちゃくちゃ嬉しいそうな笑みを浮かべている。



「是非お嫁にもらってほしいわぁ」
「ちょっと・・・」
「そうですかー?」

ママはうふふ、と笑う。

「一応大学生ですけど名刺作ってるんですよ」
「え、欲しいなっ」
(ママ・・・)


なんでママがこんな積極的なんだろうか。
< 2 / 3 >

この作品をシェア

pagetop