王様と料理人
「…それは困っちゃうなぁ。」
ス、と離れていく手。
ほっとして、感謝の念を込めてリュウさんを見た。
目が合うと、心得たように頷いてくれる。
さすが常識人リュウさん、心のオアシス…!
「なーに見つめ合っちゃってるのさ。」
アイコンタクトを交わす私達が気に入らなかったのか、ラウル王が間に手を割り込ませた。
「あんまりリュウと仲良くしちゃダメだよ、トーコちゃん。」
私の顎をつかんで自分の方へと向ける。
「トーコちゃんは俺のなんだから。この世界にいる間は、ネ?」
ウィンク付きかよ。
「…わかっています。とりあえず、早く帰る方法を見つけてください。」
可及的速やかに。
光の速さで。
むしろ前王を捜し出してこい。
ス、と離れていく手。
ほっとして、感謝の念を込めてリュウさんを見た。
目が合うと、心得たように頷いてくれる。
さすが常識人リュウさん、心のオアシス…!
「なーに見つめ合っちゃってるのさ。」
アイコンタクトを交わす私達が気に入らなかったのか、ラウル王が間に手を割り込ませた。
「あんまりリュウと仲良くしちゃダメだよ、トーコちゃん。」
私の顎をつかんで自分の方へと向ける。
「トーコちゃんは俺のなんだから。この世界にいる間は、ネ?」
ウィンク付きかよ。
「…わかっています。とりあえず、早く帰る方法を見つけてください。」
可及的速やかに。
光の速さで。
むしろ前王を捜し出してこい。