王様と料理人
朝、いつものように厨房に向かおうとしていた私は、リュウさんに仕事が休みだと告げられ、ついでに支度部屋へと押し込まれたのだ。
『トーコ様もぜひパーティーにご参加ください。』とにっこり笑顔付きで。
…別に参加したくないんだけど…。
日頃頼もしい秘書官も、今日ばかりは浮かれ気味だという事か。
「困ったなぁ…。」
とりあえずリュウさんに一声掛けて、あとは自室でのんびり過ごそうかな。
うん、そうしよう。
リュウさんが居るであろう方向へ足を向ける。
廊下の曲がり角に差し掛かったところで、何やら騒々しい話し声が聞こえ始めた。
この声って…。
角を曲がれば案の定。
「サリ!スイにルカも!」
いつぞやの3人組。
「……え?………トーコ、ちゃん?」
何?その間。
そして疑問形?
男2人にいたっては口開けて無言だし。
「…うわぁ!トーコちゃんキレイ!」
「え?サリ近視?いや、乱視?」
私達はしばらく、せわしなくお互いへと視線をめぐらせた。
『トーコ様もぜひパーティーにご参加ください。』とにっこり笑顔付きで。
…別に参加したくないんだけど…。
日頃頼もしい秘書官も、今日ばかりは浮かれ気味だという事か。
「困ったなぁ…。」
とりあえずリュウさんに一声掛けて、あとは自室でのんびり過ごそうかな。
うん、そうしよう。
リュウさんが居るであろう方向へ足を向ける。
廊下の曲がり角に差し掛かったところで、何やら騒々しい話し声が聞こえ始めた。
この声って…。
角を曲がれば案の定。
「サリ!スイにルカも!」
いつぞやの3人組。
「……え?………トーコ、ちゃん?」
何?その間。
そして疑問形?
男2人にいたっては口開けて無言だし。
「…うわぁ!トーコちゃんキレイ!」
「え?サリ近視?いや、乱視?」
私達はしばらく、せわしなくお互いへと視線をめぐらせた。