王様と料理人
「ダ、ダイジョーブ。トーコちゃん。誤解なんてしてないから。…あ、あの…何て言うか……うん。頑張ってね!!」
茹で蛸のようになりながら、言いたい事だけ言って立ち去るサリ。
「あ、待てサリ!…トーコ、この間のお菓子美味しかったよ。色々と頑張って。ラウル様、失礼します。」
きっちりラウル様にも挨拶してサリを追い掛けるスイ。
「うわ、オイ!…トーコ、ラウル様、頑張れ!」
なぜかラウル様まで激励して立ち去るルカ。
「か、完全に誤解された…。」
慌ただしくいなくなった3人組に、取り残された私達。
「ね、誤解だよねー。俺、まだトーコちゃんに無茶した事ないもーん。」
そんな事、永遠になくていい。
「とりあえず、離れてくださいラウル様。」
「えー。気持ちいいからこのままがいい。それよりトーコちゃん、さっきの3人とはどういう知り合い?」
「先日、『噂の料理人』を見物するために厨房を訪れた3人組です。…キモいんで離れてください。」
「ふーん。随分と仲良しだね。」
シカトだ。
なんだか不機嫌そうなのは気のせいだろうか。
「仲良くはないですよ。その時以来会ってませんし。年が近いのでそう見えるんじゃないですか?」
城内では明らかに年上と分かる人の方が多いので、同年代というだけで少し気安い感じがするのだ。
茹で蛸のようになりながら、言いたい事だけ言って立ち去るサリ。
「あ、待てサリ!…トーコ、この間のお菓子美味しかったよ。色々と頑張って。ラウル様、失礼します。」
きっちりラウル様にも挨拶してサリを追い掛けるスイ。
「うわ、オイ!…トーコ、ラウル様、頑張れ!」
なぜかラウル様まで激励して立ち去るルカ。
「か、完全に誤解された…。」
慌ただしくいなくなった3人組に、取り残された私達。
「ね、誤解だよねー。俺、まだトーコちゃんに無茶した事ないもーん。」
そんな事、永遠になくていい。
「とりあえず、離れてくださいラウル様。」
「えー。気持ちいいからこのままがいい。それよりトーコちゃん、さっきの3人とはどういう知り合い?」
「先日、『噂の料理人』を見物するために厨房を訪れた3人組です。…キモいんで離れてください。」
「ふーん。随分と仲良しだね。」
シカトだ。
なんだか不機嫌そうなのは気のせいだろうか。
「仲良くはないですよ。その時以来会ってませんし。年が近いのでそう見えるんじゃないですか?」
城内では明らかに年上と分かる人の方が多いので、同年代というだけで少し気安い感じがするのだ。