王様と料理人
未定
懐かしい夢を見た。

朝食を食べ、学校へ行き、放課後には友達とスタバに行って、夜は店を手伝って。

こんな生活が日常のはずだったのに。

…もう半分目が醒めかけているのだろう。

これは夢だと、今は叶わない生活だと、頭のどこかで理解していた。

だから、ただただ懐かしかった。

「帰りたい…。」

囁くように呟いたところで、完全に目が醒めた。

ガバリと身を起こす。

見慣れない部屋。

「あれ…?」

現実に追い付かない頭。

フルフルと頭を振って、髪を下ろしている事に気付き、徐々に頭が回転を始めた。

「いや、王家の人間って!!」

「…気が付いてすぐツッコミってどうなの。」

ツッコミにツッコミが返ってきた事に驚いて横を見れば、泣き黒子がセクシーなお姉さん。



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