王様と料理人
「ありがとうございます!」

見惚れつつお礼を言えば、ふと、寄せられる眉。

「でも、トーコちゃんは身体よりも精神的なモノの方が疲れちゃってるみたいね…まだ、帰りたいと思ってるのよね?」

「…はい。必ず帰りたい、です。私の世界に。」

先程の夢を思い出しながら、きっぱりと答える。

私の答えを聞いて、リーザさんが小さく溜め息をついた。

「わかったわ。私はトーコちゃんを帰す方法は探せないけど、チカラになるようにする。まず、ちょっと溜まってるモノを吐き出しなさい。このままじゃ身体が保たないわ。」

「私、元気ですよ?」

特に、さっきの激甘リポ○タンDのおかげで。

「自覚もないのね。寝ながら泣いてたわよ。…それに。」

眉根を寄せながら、一旦言葉を区切るリーザさん。

「トーコちゃんの身体、今凄く心身のバランスが悪い。」

「心身のバランス?」




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