王様と料理人
王様の謝罪
怒られた。
それはもう、何時ぶりだろうと思うぐらい、遠慮なく思いっきり怒られた。
実はそれが、彼にとってどんなに嬉しい事かも知らない彼女によって。
「うへへー。」
思わずニヤついてしまう。
「ラウル様。ニヤけてないで仕事をなさってください。」
「あー、リュウ。聞いてよ。トーコちゃんに怒られちゃった。」
ニヤニヤニヤニヤ、顔面崩壊している主を見つめてため息を吐くのは、ラウルの秘書官リュウ。
「怒られてニヤニヤしているラウル様に仕えている自分が嫌になります。」
「…そもそも、そのお怒りを早くとかないとトーコ様はお食事もお茶もご一緒してくださらなくなって、困るのはラウル様ご自身でしょうに。」
リュウの指摘に、さっと血の気が下がる。
それはもう、何時ぶりだろうと思うぐらい、遠慮なく思いっきり怒られた。
実はそれが、彼にとってどんなに嬉しい事かも知らない彼女によって。
「うへへー。」
思わずニヤついてしまう。
「ラウル様。ニヤけてないで仕事をなさってください。」
「あー、リュウ。聞いてよ。トーコちゃんに怒られちゃった。」
ニヤニヤニヤニヤ、顔面崩壊している主を見つめてため息を吐くのは、ラウルの秘書官リュウ。
「怒られてニヤニヤしているラウル様に仕えている自分が嫌になります。」
「…そもそも、そのお怒りを早くとかないとトーコ様はお食事もお茶もご一緒してくださらなくなって、困るのはラウル様ご自身でしょうに。」
リュウの指摘に、さっと血の気が下がる。